【愛媛】LED化する際は学校でも照明器具の交換が必要？

省エネ対策として照明器具の交換が必要なケース1.照明器具が古い

照明器具の寿命は、一般的に10～15年ほどといわれています。使用時間や使用状況によって寿命は変わりますが、照明器具の部品である絶縁体は使用の有無に関わらず劣化が進むため、10年を目安に交換することが推奨されています。

また、見た目に変化が見られないからといって、寿命を超えて長時間使用していると、経年劣化した部品が原因となり、発煙事故が起こる可能性もあるので注意が必要です。そのため、使用年数が10年以上の照明器具をLED化する場合は、照明器具ごと交換することをおすすめします。

省エネ対策として照明器具の交換が必要なケース2.照明器具が破損している

照明器具に変形やゆがみ、ヒビやワレなどの破損がある場合は、照明器具を交換する方法でLED化しましょう。他にも、照明器具のスイッチを入れても点灯しない、点灯までに時間がかかる、ランプが変色している、コードが熱いなどの異常や不具合がある場合は、必ずLED工事の見積りを依頼する際に業者へ伝えましょう。

省エネ対策として照明器具の交換が必要なケース3.照明をリニューアルしたい

LED化と一緒に照明もリニューアルしたい場合には、照明器具を交換しましょう。LEDの普及により、照明器具のデザインも大きく変わっています。蛍光灯の照明器具と比較して、LED照明の照明器具は厚みが薄いため、天井をすっきりと見せることができます。

LED化のメリット

高い省エネ性で電気代を抑えられる

LEDランプの消費電力は一般電球の1/5～1/7ほどなので、電気代を抑えることができます。多くの照明を設置している学校は、照明をLEDに交換することで電気代の節約につなげられます。

長持ちするので交換の手間とコストが省ける

蛍光灯の寿命は約6千～1万2千時間、白熱電球の寿命は約1千～2千時間ですが、LEDランプの寿命は約4万時間となっています。LEDランプは蛍光灯や白熱電球よりもはるかに長持ちするので、交換する手間とコストを省くことができます。

環境に優しい

世界中で水銀による環境汚染が問題となっていますが、LEDランプは蛍光灯とは異なり水銀を一切使用していません。また、LEDランプは小型化と軽量化が進んでいるため、不要になった際にも廃棄物を削減することができます。

LED化のデメリット

導入する際にコストがかかる

LEDランプは蛍光灯や白熱電球よりも価格が高いため、導入する際の初期コストが高くなります。ただし、ランニングコストは削減できるため、長い目で見るとLEDランプにメリットがあると考えられます。導入前によく検討しましょう。

重さがある

LEDランプはランプ内に電源回路が入っているので、大きさが同じ蛍光灯や白熱電球よりもかなり重さが感じられます。蛍光灯の約1.5倍、白熱電球の約3倍になる場合もあるので、既存の照明器具をLED化する場合には、照明器具の耐久強度の確認が必要となります。

熱に弱い

LEDランプは熱くならないことが特長ですが、熱に弱いという特徴もあります。そのため、熱がこもりやすい場所で使用すると損傷してしまう可能性があり注意が必要です。また、LEDランプは湿気にも弱いため、お風呂などの放熱できない密閉空間での使用は避けましょう。

工事内容の確認

学校のLED化工事を依頼する際には、工事内容を確認することが重要です。具体的には以下の点を確認しましょう。

• 照明器具の種類(LED蛍光灯・LED電球・LED直管ランプなど)
• 設置箇所(教室・廊下・体育館など)
• 設置数量

業者から提示された見積書と、実際に予定されている工事内容に相違がないかを確認します。相違がある場合は業者に確認し、修正を依頼しましょう。また、工事に伴う足場工事の有無や廃棄物処理の費用などが含まれているかも確認が必要です。

このように、正確な工事内容を把握することで、後々のトラブルを防ぐことができます。

単価の確認

LED照明器具や工事費用の単価は、業者によって異なります。見積り時には、必ず単価の根拠を確認しましょう。器具の種類や工事内容、地域によって変動します。各業者の積算根拠を確認し、適正価格かどうかを判断しましょう。単価の高さだけでなく、業者の実績や信頼性なども総合的に勘案する必要があります。

業者の実績・評価の確認

LED化工事を依頼する業者の選定にあたっては、その実績や評価を確認することが重要です。経済産業省では、事業者の省エネ取り組み状況を評価する「事業者クラス分け評価制度」を設けています。この制度では、提出された定期報告書等の内容を確認し、事業者をS(優良事業者)・A(更なる努力が期待される事業者)・B(停滞事業者)の3段階にクラス分けしています。

Sクラスに評価された事業者は、省エネに積極的に取り組んでいる優良事業者として経済産業省のホームページで公表されます。LED化工事を依頼する際は、このようなSクラス事業者を選ぶことをおすすめします。