【新居浜・LED工事】白熱球と蛍光灯の違いとは～学校・工場～

白熱球

最もポピュラーな白熱球は、フィラメントが通電することで2，000度もの熱を持ち、やや赤みを帯びた白色光を放ちます。色を正確に表現する演色性が高いことの他にも、小型で軽量、集光・散光・調光がしやすいことが特長で、自然の灯りに近いため、リラックス効果が期待できます。

また、白熱球は価格が安いため、導入時のコストを抑えることはできますが、寿命が短く低効率という特徴があります。そのため、温暖化対策として、多くのメーカーが製造を中止しています。

蛍光灯

水銀に放電すると紫外線が発生する仕組みを利用し、光を放っているのが蛍光灯です。白熱球と比較して、寿命が長く高効率なことが特長で、光の色・形状・明るさのバリエーションが豊富です。ただし、蛍光灯には水銀が封入されているため、破損によって拡散する恐れがあり、日本では点灯しなくなったあとも回収せずに、埋め立てていること場合がほとんどなので、海洋汚染の心配があります。

LED

次世代の光源として注目を集めているLEDは、「Light Emitting Diode（発光ダイオード）」の頭文字をとったものです。半導体である発光ダイオードに電気を通すことで発光し、超長寿命と低消費電力であることが大きな特長です。

また、蛍光灯のように水銀を使用しておらず、廃棄が簡単で環境に優しい点が優れていますが、白熱球や蛍光灯よりも価格が高いため、導入時のコストが高くなる傾向があります。ただし、省電力で光熱費が削減できたり、CO2削減で環境保護ができたりと、様々なメリットがあるので、学校や工場への導入が進んでいます。

水銀灯とは

アーク放電によって発光する水銀灯は、強い光と熱を発することが特徴です。そのため、工場や倉庫、体育館やグランド、外灯や駐車場など、高い位置に設置されている照明に多く使われています。しかし、水銀が人の健康や環境に与える影響が大きいため、「水銀に関する水俣条約」により、2021年から水銀灯の製造と、輸出・輸入が禁止されるようになりました。

LED水銀灯とは

多くのメーカーが水銀灯の生産を中止しているため、水銀灯の代わりに使用されていのが、LED水銀灯です。LED水銀灯は名前に「水銀灯」と入っていますが、水銀灯ではなくLEDランプです。LED水銀灯とは高天井照明器具で使用する、水銀灯タイプのLEDランプのことを指しています。

LED水銀灯導入時の注意点

明るさ

水銀灯の明るさはワット（W）で表しますが、LED水銀灯の明るさはルーメン（lm）で表します。そのため、現在使用している水銀灯に合わせて、LED水銀灯の明るさを選ぶ際には、ワットとルーメンの明るさを比較しなければなりません。例えば、工場や体育館などの天井が5～7ｍの場合、主に400Ｗの水銀灯が使用されているので、LED水銀灯では13，000～16，000ルーメンの明るさを目安に選びましょう。

演色性

演色性がよいLEDは、演色性が悪い水銀灯の約2倍もの数値になるため、水銀灯をLED水銀灯に交換することで、明るくきれいな印象に変わります。

配光

水銀灯とLED水銀灯では、光の広がり具合が大きく異なります。水銀灯は発光面が360度と配光が広いため、空間の隅々まで照らすことができます。しかし、LEDは光が広がりにくく、影ができやすいので、LED水銀灯に交換する際には、光を拡散させる設計になっているかどうか、確認することが大切です。