電解水(アルカリ電解水)とは?使い方・掃除への活用・生成器まで徹底解説
「アルカリ電解水」という言葉を、ホームセンターや日用品売り場で見かけることが増えてきました。水を電気分解して作られるこの液体は、油汚れの除去や日常の掃除に幅広く役立つことで注目を集めています。
本記事では、アルカリ電解水(電解水アルカリ)の基本的な仕組みや特徴をはじめ、日常の掃除への活用法、酸性電解水との違い、そして自宅でアルカリ電解水を作り出せる電解水生成器の選び方まで、順を追って詳しく説明します。ぜひ最後までお読みいただき、日々のお掃除に役立ててください。
電解水(アルカリ電解水)とは?仕組みと特徴
アルカリ電解水とは、水(水道水や精製水)を電気分解することで生成される、強いアルカリ性を持つ水溶液のことです。水が電極間の電流によって陰極側と陽極側に分離し、陰極側にアルカリ性の水(アルカリ電解水)、陽極側に酸性の水(酸性電解水)が生成されます。
pHとアルカリ性の強さ
水溶液の性質を表す指標として「pH(ペーハー)」があります。pH7が中性、それより低いと酸性、高いとアルカリ性です。アルカリ電解水は製品によってpH値が異なりますが、掃除用として市販されているものは概ねpH10〜12程度のものが多く見られます。用途や使用方法は製品表示に従って選ぶことが大切です。日常的な油汚れや手アカなどの酸性汚れに対して、アルカリ性の性質が作用しやすいとされています。
重曹・セスキ炭酸ソーダとの違い
アルカリ電解水と同じくアルカリ性の掃除アイテムとして、重曹やセスキ炭酸ソーダが挙げられます。それぞれ異なる特徴があります。
| 種類 | 特徴 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| アルカリ電解水 | 水のみで作られ、界面活性剤不使用。pH10〜12以上の強アルカリ性 | 油汚れ・手アカの除去、日常掃除全般 |
| 重曹 | 研磨作用あり。pH約8.3のマイルドなアルカリ性 | 焦げ落とし・ペースト状での磨き掃除 |
| セスキ炭酸ソーダ | 水に溶けやすい。pH約9.8のアルカリ性 | スプレー・ウェットシートでの拭き掃除 |
アルカリ電解水と酸性電解水の違い
電気分解によって水から生まれる電解水には、大きく分けてアルカリ電解水と酸性電解水の2種類があります。この2つは用途が異なり、上手に使い分けることで日常の清掃をより効率的に行えます。
アルカリ電解水(pH8以上)の用途
アルカリ電解水は、油汚れや手アカなどの酸性汚れに対応する掃除用途で使用されています。キッチン周りのコンロ・換気扇・電子レンジの内部など、日常的に油汚れが付きやすい場所で活用されています。
- 主な用途:キッチンの油汚れ、換気扇、フローリングの皮脂汚れ、窓ガラス、エアコンフィルターなど
酸性電解水(pH6以下)の用途
酸性電解水は、水垢や石鹸カス、尿石などのアルカリ性の汚れに対応する用途で使用されることがあります。浴室や洗面台、トイレなどの水回りで活用されています。
- 主な用途:浴室の水垢・石鹸カス、洗面台の白い汚れ、トイレの尿石、食品・調理器具の除菌など
アルカリ電解水の使い方・掃除方法【場所別】
アルカリ電解水は掃除したい場所や汚れの種類に応じて適切な使い方があります。以下では代表的な使用場所ごとに解説します。なお、実際にご使用の際は製品の取扱説明書をよく確認してください。
キッチン(コンロ・換気扇・電子レンジ)の油汚れ除去
キッチンは油汚れが付きやすい場所のひとつです。料理後に少し温度が残っている状態でスプレーし、数十秒おいてから拭き取る方法があります。換気扇フィルターはキッチンペーパーを貼り付けてスプレーし、一定時間おいた後に軽くこすります。電子レンジ庫内では、アルカリ電解水を含ませたキッチンペーパーを使用する方法もあります。
エアコンフィルターの掃除
エアコンのフィルターには埃や油膜が付着することがあります。フィルターを取り外し、シャワーで大きな埃を洗い流した後、アルカリ電解水を使用する方法があります。その後よくすすぎ、十分に乾燥させてから取り付けましょう。
フローリング・窓ガラスの皮脂・手アカ汚れ
フローリングに付いた皮脂汚れや足跡、窓ガラスの手アカは酸性の汚れのため、アルカリ電解水との相性がよい汚れです。マイクロファイバーのクロスや雑巾にアルカリ電解水を10〜15回程度スプレーして湿らせ、汚れた箇所を拭き上げます。ただし、ワックスやコーティングが施されたフローリングにはアルカリ電解水が不向きな場合があるため、目立たない箇所でテストしてから使用することを推奨します。
まな板・食器まわりの清潔管理
まな板は中性洗剤で汚れを落とした後、アルカリ電解水をスプレーして一定時間おき、水で洗い流します。食品に直接触れる道具に使用する場合は、製品の表示や用途区分を必ず確認し、適切な方法で使用してください。
日用品(リモコン・おもちゃ・ドアノブ)の拭き掃除
リモコンやスイッチ、おもちゃ、ドアノブなどの皮脂や手アカ汚れの拭き掃除に使用されることがあります。直接スプレーせず、布に吹きかけてから拭き取ります。使用後は素材に応じて確認しましょう。
アルカリ電解水を使えないもの・使用上の注意点
アルカリ電解水は幅広い掃除用途で使用されていますが、強いアルカリ性のため使用できない素材があります。使用前に対象素材を必ず確認しましょう。
使用を避けるべき素材・製品
- 皮革(革製品)・白木・漆・絹:水分がシミの原因になります。
- アルミニウム・真鍮・貴金属:アルカリ性に反応して腐食する恐れがあります。
- ワックスやニスで仕上げた木製家具・コーティング済み床材:コーティングが剥がれる可能性があります。
- テレビ・PCの液晶画面・眼鏡レンズ:コーティング剥離の恐れがあります。
- 自動車のボディや外側ガラス:コーティングが損傷する可能性があります。
安全に使うための3つのポイント
- 目・粘膜への接触を防ぐ:高い場所や狭い場所でスプレーする際はゴーグル等で目を保護してください。
- 手袋を着用する:人間の皮膚は酸性のたんぱく質でできているため、強アルカリ性の液体に長時間触れると肌荒れの原因になります。使用時はゴム手袋を着用してください。
- 直射日光・高温を避けて保管する:アルカリ電解水は光・熱にさらされると中性化が進み、洗浄力が低下します。冷暗所に保管し、開封後はなるべく早めに使い切りましょう。
電解水生成器とは?自宅でアルカリ電解水を作る方法
アルカリ電解水は、水道水を電気分解する専用機器「電解水生成器」を使って自宅で生成する方法があります。使用頻度によっては、市販品を継続購入する方法との違いが生じる場合があります。
電解水生成器の仕組み
電解水生成器は、電極板に電流を流して水道水を分離し、陰極側と陽極側に性質の異なる水を生成する仕組みです。生成される水の種類や用途は製品ごとに異なります。
電解水生成器を選ぶポイント
- 生成できる水の種類とpH範囲:製品によって生成できる水の種類が異なります。用途に応じて仕様を確認しましょう。
- 電極板の枚数・材質:電極板の構造や材質は製品ごとに異なります。耐久性や仕様を比較することが大切です。
- 管理医療機器認証の有無:飲用目的で使用する場合は、医療機器区分や認証内容を確認してください。
- メンテナンス性:継続使用を考慮し、手入れのしやすさも確認しましょう。
電解水生成器の導入で広がる活用場面
電解水生成器を導入すると、アルカリ性や酸性の水を生成できる製品もあります。用途は製品仕様によって異なるため、使用前に確認することが大切です。使用状況によっては、市販品の購入頻度が変わる場合もあります。
アルカリ電解水のメリット・デメリット
メリット
- 油汚れや皮脂汚れなどの掃除用途で使用されることが多い
- 界面活性剤を含まない製品もあり、乾燥後は水分が蒸発する特性がある
- 製品によってpHが異なり、用途に応じて選択できる
- 電解水生成器があれば自宅で生成できる場合がある
デメリット
- 水垢や石鹸カスなどの汚れには適さない場合がある
- 素材によっては使用できない
- 保管環境によって性質が変化する場合がある
- 強アルカリ性製品は取り扱いに注意が必要
まとめ:電解水(アルカリ電解水)を上手に活用する
アルカリ電解水は、水を電気分解して生成されるアルカリ性の洗浄用水です。油汚れや皮脂汚れなどの掃除用途で使用されています。界面活性剤を含まない製品もあり、日常の掃除に取り入れやすい点が特長です。
一方で、使用できない素材や取り扱い上の注意点もあります。革製品・貴金属・コーティング素材への使用を避け、安全対策を行いながら使用しましょう。
電解水生成器を導入すれば、製品仕様に応じて異なる性質の水を生成できる場合があります。選定時は仕様や認証区分を確認することが大切です。
用途に応じて正しく活用することがポイントです。
